壁ドンの思い出
令和某日、念願の「壁ドン」をやった。
まだ車内は多少の余裕があった。。
そこでつり革にぶら下がってドア窓から車外の景色を
見ていたりしたのだった。
目の前の女子高生もドアにもたれかかって
余裕のスマホいじりをしていた。
鷺沼駅で事件は起こったのだ。
俺の後ろから乗車した大人数が突然、押し寄せてきた。
有無を言わせぬ怒涛の寄りに
俺のカラダは耐えることができなかった。
(このままでは小柄な女子を押しつぶしてしまう!)
俺は抜群の反射神経を活かして
女子高生の顔の右上ドアにドンと片手をついて
彼女との衝突を避けたのだった。
コレって壁ドン(正確にはドアドン)だよね。
今や彼女の前髪と俺の前髪が触れ合うほどの近さだ。
(この部分、一部フィクション)
俺は右腕に非情な負荷を感じながら
一方でその気配を表情にだすことなく、
何気に女子高生の様子を見下ろした。
彼女はスマホに視線を向けたまま
こちらは一顧だにすることなく、
くるりと身を翻してドア外に向き直ったのだった。
一瞬でも壁ドン体位となった俺に幸あれ!
【今日の教訓】
スマホって壁のかわりになるね