バーコード製作所
床屋のオヤジから3つの選択肢があると勧められた。
別に何も相談していないのに。
「アタマの横の髪の毛を伸ばしてサ、
左右から中央にグッともってくるんだよ。
こうすればさ、一生いけるから」
世の中になんでこんなにバーコードとかスダレとかいわれる人が多いのか、
ようやく腑に落ちた。
少ない髪を横に梳かしつけた髪型は床屋たちの仕業だったのだ。
もう一つはカツラだった。床屋がカツラを勧めるか?!
「で、もう一つはね。中央の髪と揃えて短髪にしちゃうんだね」
でもココまできてるとどうかな、と独り言を呟きながら、
オヤジはアタマの中央部をソッと触診するのだった。
私はバーコードハゲにはなりたくない。
カツラはメンテを含めてお金がかかるという。
そして今のまま少しずつ薄毛が進み、
耳の上だけに髪の毛がある人にもなりたくなかった。
だから言った。
「3つ目の選択肢でお願いします」
【今日の教訓】
ハゲに選択肢は少ない