ハゲでごめんね

ハゲの人へ、ハゲそうな人へ、ハゲが身近にいる人へ

アタマにくる

はげ看護婦


健康診断に行くこと、ありますよね。

X線とか視力とか色々検査する中で身長測定があるわけだけど、

最近の身長測定は体重計と一体型になっていて、

しかも自動になっています。

靴を脱いで背筋を伸ばしていると、

カーソルというアタマの上の

計測棒のようなものが自動的に降りてきて

頭頂部の着地する。

 

コツン。

 

これがちょっとムカッとくる。

小馬鹿にされたような気がする。

でも相手は機械なんですよね。

小さいイラツキのもっていきどころがない。

看護婦さんはシートに記録を写している。

きっと髪の毛が豊富にある人なら

そんなこと思わないんだろうな。

フサっとカーソルが髪の毛に軟着陸して終わり。

でも、髪の毛がないとコツっとなる。

ハゲ、薄毛の人がムカッとくることの一つが、

頭を後ろから叩かれる時だと思うんですよ。

身長計測器メーカーの人には、

計測棒をガーゼで巻くといった配慮がほしいですね。

 

【今日の教訓】

髪の毛がないと心もむき出しになりがち

髪の栞

f:id:tatox:20190203083442j:plain


昔、読んでいた本を久々に開いて発見した。

ページとページの間に挟まった五、六本の抜け毛。

あー、想い出した。

そういえば、この本を読んでいたのは二十代中盤だった。

そしてその頃から抜け毛が急に多くなっていったのだった。

本を読みながら、気になる髪の毛を無意識のうちにかき上げている。

すると指の間に抜け毛が二、三本。

これは偶然だよね、という感じで

今度は意識的に髪を梳くと

今度は四、五本くらい抜けたりしてタマげてしまう。

で、もう一度試すと今度は抜けないのでホッとしたりして。

 

でも、念のためもう一度確認と思ってトライすると

また数本が抜けている。

キリがない。

もう止めようと思いつつ本を読み始めても、

また手が頭にあったりするのだ。

その頃の髪なんだよね。

狂おしいような切ないような気持ちが蘇ってくる。

抜け毛はどれも細くて弱弱しいものばかりだった。

 

【今週の教訓】

なんで自分のカラダから離れたものは愛おしく、憎らしいのか!?

 

時間ですよ~

秋ハゲ

 

 髪の毛の異変に気付いたのは大学生のときだった。

季節はちょっと肌寒い秋。

バスに乗っていて、

学校の帰りに後頭部が窓のサンにぶつかった。

 

コツン。

 

金属がじかに肌に当たる嫌な感じ。

(まさか!)と思い

錯覚ではないかと後頭部を窓枠ぶつけてみる。

冷たい。

 

え?もう来たの。早いじゃない。

オヤジはハゲ。母方の祖父もつるっぱげ。

いつかは来ると冗談めかして言っていたが、

20代前半にきちゃうのか…。

「お客さんもう時間だよ」

「え、もう?」

「はやく出てっとくれ」

「ちょっと待ってよ、殺生な」

「もう営業時間は終わりなんだよ」

「延びないの?」

「あとは自分で叩いてみてくれ」

「もちろんやったサ」

「たたいたんだね」

「そりゃー、血が出るくらいにね」

「でもダメだったんだね」

「ホントにどうにかならないかな」

「可哀想だけど、どうにもならないんだよ。それが仕事なんだから」

遺伝子との会話でした。

 

秋になればイチョウの葉っぱが落ちてくる。

自然の摂理にはかなわない。

冬風に舞い散る枯葉の中に、成す術もなくたたずむ僕がいた。

 

【今日の教訓】

ハゲはある日突然、無遠慮にズカズカと。

ウスウス気づいていた

ふりかえればハゲがいる

 

まだハゲ始めの頃、

職場のデスクで座っていると

背後に同期の男が立っている。

何かニヤニヤしながら一言。

「キミの頭の薄くなっているところ、

カメラで撮って見せてあげたいな」

余計なお世話だってーの!

 

自分でも薄々とは

髪の毛が薄くなっているのは気づいていた。

ただ、自分では見たことがない。

ちょっと見てみたい気もする。

ということで二枚の鏡を持ってきて

僕に見せてくれることになった。

位置を合わせるのが難しいが、

ようやく小さな手鏡の中に自分の頂(いただき)を見いだす。

「なっ!だろ!」となぜか自慢げに語りかけてくる同僚。

かなり薄い。

頭皮がうっすらと見えている。

初めてこんなになっていることを知った。が、

意地をはって「それくらい知ってたさ」といったフリをする。

内心は、肛門の周辺に剛毛が密集しているのを

手鏡で見た時と同じくらいのショックだった。

 

【今週の教訓】

肛門はたいてい隠しているからいいが、

頭は無防備に晒しているのがツライ

混入

饅頭


先日、饅頭を購入したところ、異物らしきものが入っていたのでメーカーに問い合わせしたところさっそく返事が返ってきた。どうにも納得がいかなかったので、掲載して、猛省を促したい。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

初春の候、tatox様にはますますご健勝のこととお慶び申しあ毛ます。

 

この度は、弊社の「平成饅頭」に白いカビらしきものが混入していたとのご指摘をいただき、調べさせていただきましたところ、カビではなく、餡が一部白く凝固したものでございました。tatox様には、ご心配をおか毛してしまいましたが、保管状態で稀に発生するもので品質上は問題ないことをご理解いただ毛ますようお願い申しあ毛ます。

この度のことでは、tatox様には何かとお手を煩わせてしまい申し訳ございませんでした。ついては、貴重なご報告を頂戴したことへのささやかなお礼として、弊社商品の饅頭詰め合わせを送らせていただきますので、ご受納いただ毛ますでしょうか。

 

取り急ぎ、書中にてご報告まで申しあ毛ます。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

【今日の教訓】

毛は混入しやすいから注意したほうがいい

バーコード製作所

f:id:tatox:20190202183620j:plain

床屋のオヤジから3つの選択肢があると勧められた。

別に何も相談していないのに。

 

「アタマの横の髪の毛を伸ばしてサ、

左右から中央にグッともってくるんだよ。

こうすればさ、一生いけるから」

世の中になんでこんなにバーコードとかスダレとかいわれる人が多いのか、

ようやく腑に落ちた。

少ない髪を横に梳かしつけた髪型は床屋たちの仕業だったのだ。

もう一つはカツラだった。床屋がカツラを勧めるか?!

「で、もう一つはね。中央の髪と揃えて短髪にしちゃうんだね」

でもココまできてるとどうかな、と独り言を呟きながら、

オヤジはアタマの中央部をソッと触診するのだった。

私はバーコードハゲにはなりたくない。

カツラはメンテを含めてお金がかかるという。

そして今のまま少しずつ薄毛が進み、

耳の上だけに髪の毛がある人にもなりたくなかった。

だから言った。

「3つ目の選択肢でお願いします」

 

【今日の教訓】

ハゲに選択肢は少ない